2011年4月14日木曜日

LED101

皆さんがLED照明を選ばれるとき、何を基準にされていますか?
明るさやデザインや色などですか?
では、逆に「大丈夫かな?」と思う部分は何でしょうか?
恐らく、本当に長寿命なのか、といった性能面を気にされるんじゃないかと思います。


そこで、今回はGEのサイトにあった図を拝借して、LED設計の要を知っていただければと思います。
(ちなみに、101という数字は、アメリカの大学で1年生や初学者が取るクラスです。)

タイトルを上から順にご紹介すると
1.LEDとは何か
2.しっかりしたLEDシステムとは何か
3.LEDのメリットは何か
4.LEDのインパクトとは何か
という感じです。

以下、LEDについて非常に分かりやすい説明がされているので、要約してみたいと思います。

LEDとは、化合物半導体装置であり、電気を光に変えています。ドライバー(駆動回路系)やハウジング(躯体系)やほかの要素が集合してLEDは完全なシステムとして信号機などに利用されています。

そのシステムをしっかりしたものにするには、4つのことに注意する必要があります。

・ Optical Design (光学設計)
・ Electrical Design (電気設計)
・ Mechanical Design (機械設計)
・ Thermal Design (熱設計)

光学設計は、LEDの指向性を活かしながら反射板やレンズのデザインをします。無駄な光を最小限にして必要な箇所に光が行き届くようにします。

電気設計は、LEDの寿命、光の出力、色調に関わる大事な部分です。LEDチップに流れる電気量を正確にエンジニアリングをすることで、寿命に関わるパフォーマンスを確保します。

機械設計もLEDを長持ちさせるために重要です。LEDシステムを構成する材質や構造に注意することで、腐食や湿気から守りパフォーマンスを維持します。

最後に、過度の発熱はLEDを短命にする上、光の色を変化させてしまいます。効率の良い熱設計は、LEDを熱から守りながらパフォーマンスを維持します。

 
GE Lighting Solutions http://bit.ly/eeDaBq

環境面に対するLEDのメリットは皆さんもよくご存じだと思いますが、この図には「Durability(耐久性)」「Control」についても書かれています。

耐久性・・・衝撃や振動に強い、寒冷地に強い
コントロール・・・調光ができる、すぐ点灯する

もちろん、衝撃や振動に対する強さは、システム(器具)によって変わってくると思います。
また、寒冷地には強いLEDですが、熱がこもる場所や湿気の多い場所などはLEDチップの性能によって大きく変わってきます。とは言え、省エネの視点からは外せないLEDですので、お使いになる用途、場所を精査して、それに適したLEDを選んでいただくと良いと思います。